Featured Treasures主な出陳宝物

青斑石硯 (せいはんせきのすずり) 1基

倉名・番号 中倉49
寸法 硯縦14.7cm 横13.5cm 台長径30.5cm 高8.2cm
解説 正倉院に伝わる唯一の硯。硯本体は須恵器(すえき)(陶器)で、それを六角形の青斑石(広義の蛇紋岩(じゃもんがん))の床石に嵌め込み、木製の台に載せている。台の側面は木画(シタンやツゲなどを用いた寄木細工)で飾られ、白い縁の部分は象牙(ぞうげ)を細く切ったものを貼っている。貴重な素材と高度な技術を駆使した最高級の古硯であり、当時の工芸技術の高さに驚かされる。 記録によれば、大仏開眼会(だいぶつかいげんえ)の翌年(天平勝宝 5 年・753)に、筆や紙と一緒に「研」(硯)が東大寺に献納(けんのう)されたという。本品はその「研」に相当するものとみられる。