Featured Treasures主な出陳宝物

碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ) (花鳥文様の脚付き箱) 1合

出陳年 2023年
倉名・番号 中倉151
寸法 縦27.9cm 横17.5cm 高10.6cm
解説 床脚(しょうきゃく)を付け、箱内に内張(うちばり)(嚫)を付した箱。外面は明るい碧色(青色)の地に金泥と銀泥で花枝をくわえた鳥や蝶を描き、蘇芳色(暗い紫色)の縁に金色の小花文をあしらう。内張には花や鳥を織り表した錦(にしき)を用いる。華やかに装飾された本品は、仏への献物(けんもつ)を納めるべく用いられたのであろう。底裏に「千手堂」と墨書(ぼくしょ)があり、東大寺千手堂(せんじゅどう)(現存せず)のものであったことがわかる。正倉院に伝わる本品によって、失われた堂宇の荘厳をうかがい知ることができる。