Featured Treasures主な出陳宝物

刻彫梧桐金銀絵花形合子(こくちょうごとうきんぎんえのはながたごうす) (花形のふたもの) 1合

出陳年 2023年
倉名・番号 南倉36
寸法 長径31.9cm 短径18.8cm 総高11.5cm
解説 散孔材(さんこうざい)の一木を刳(く)り抜いて作られた長楕円形(ちょうだえんけい)の蓋(ふた)付き容器。蓋・身ともに宝相華(ほうそうげ)の形を立体的に表し、細部を金泥(きんでい)や銀泥(ぎんでい)で描く。同形の合子は正倉院に5合分が伝わるが、蓋・身が揃うものは本品のみ。身の背面中央に「戒壇」の墨書銘があり、東大寺戒壇院(かいだんいん)に伝わったことが分かる。かつては環孔材(かんこうざい)の梧桐(アオギリ)製と考えられていたが、昭和の木材材質調査において、樹種は不明ながら環孔材ではないことが判明している。