Featured Treasures主な出陳宝物

紫檀小架(したんのしょうか) (台付きの架(か)け具) 1基

出陳年 2023年
倉名・番号 南倉54
寸法 高46.3cm 台長29.3cm
解説 小型の架け具。横長六角形で床脚(しょうきゃく)の付いた基台の上にシタン製の鳥居形(とりいがた)を立て、鳥居形の柱の前後に上下各一対の象牙(ぞうげ)製の鉤形(かぎがた)突起を取り付ける。基台はカキ材製で天板上面の中央部分にシタンの板を貼り、周囲に金箔を押した上に薄い玳瑁(たいまい)を貼り重ねる。基台の側面は象牙の界線で十の区画に分け、各区画内には紺・紅で染め分けて四弁花文(しべんかもん)を表した象牙の板を置き、周囲を木画(もくが)で囲むなど、高級材を贅沢に用いた逸品である。用途については筆置きや鏡台のほか、掛軸など巻物状のものを架けた可能性が指摘される。