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2021年09月24日
今年の見どころ紹介 奈良博研究員らが東京都内で講座
「第73回正倉院展」が10月30日~11月15日に奈良国立博物館(奈良市)で開催されるのを前に、出展宝物の見どころなどを紹介する「正倉院展講座in東京」(主催・読売新聞社、協力・奈良国立博物館)が9月20日、読売新聞東京本社(東京都千代田区)であった。
内藤栄・同博物館特任研究員は、胴部が円盤形の弦楽器「螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)」を目玉の一つに挙げ、「中国製の鏡と図柄が似ており、中国で作られたのではないか。表現された2羽の鳥は近年の調査でインコとわかった」と解説。高度な技術を用いたすずりなど文房具が多いのも今年の特徴とした。
続いて奈良市観光大使を務めるライターの多田みのりさんが、奈良のおすすめスポットを紹介。「気になる人物などをテーマに巡ると、奈良時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる」と述べた。
(2021年9月21日付読売新聞朝刊より掲載)