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2022年10月27日
国選定保存技術 漆濾紙(うるしこしがみ)の工程動画
正倉院宝物にも見られる、漆芸の美。
日本の漆は英語で「Japan」「Japanese lacquer」と訳されるほど、わが国の代表的な伝統工芸として知られています。その技を長きにわたって支えてきたのが、漆から不純物を濾し取る和紙、漆濾紙(うるしこしがみ)です。
漆濾紙の製作技術は国選定保存技術であり、奈良県無形文化遺産アーカイブでは、工程を動画で紹介しています。下方のリンクから、ぜひ動画でご覧下さい。
漆の美を支える吉野和紙。紙漉きの里、奈良・吉野の国栖(くず)。
山の清水で白楮をゆすぎ、不純物を取り除きます。
紙の繊維にならない楮の芽や傷などを取り除きます。この工程は塵切(ちりきり)と呼ばれ、「漆濾紙は塵切に始まり塵切に終わる」と言われています。
紙素炊(かみそだ)き。繊維を柔らかくするため、ソーダ灰を入れたアルカリ性の液で炊きます。その後、叩いて繊維をほぐします。
漆濾紙のみに行われる濁出(にごだ)しの工程。繊維に残った甘皮の澱粉質を洗い流します。
紙漉(す)き。漉いた紙は、簀を板に直接伏せる独特の方法で載せられます。
天日に干します。柔らかで、薄く、しかも強い漆濾紙(吉野紙)になります。
※画像は全て同映像(「漆濾紙(吉野紙)製作」昆布尊男 奈良県文化財保存課制作)から引用したものです。
奈良県無形文化遺産アーカイブ「漆濾紙(吉野紙)製作」昆布尊男 広報用映像(3分49秒)
奈良県無形文化遺産アーカイブ「漆濾紙(吉野紙)製作」昆布尊男 普及用映像(33分49秒)