Featured Treasures主な出陳宝物

銀壺(ぎんこ) (大型の銀製の壺) 1口

倉名・番号 南倉13
寸法 口径42.9cm 胴径61.3cm 総高46.6cm 壺重35100g 台重7100g
解説 大きく膨らんだ胴に大きな口が開く。底が丸くすぼまった鉄鉢(てっぱつ)形の器で、別作りの高台(こうだい)の上に載る。本体、高台ともに銀製で、胴の表面には、馬に乗った人物が山野で鹿や羊、猪などの獲物を追う様子を刻線であらわしている。その絵柄は雄大で生き生きとしており、奈良時代の狩猟文の代表とも目される優品である。本体の底に天平神護3年(767)2月4日の年紀が刻まれている。『続日本紀(しょくにほんぎ)』によれば、この日に称徳天皇(しょうとくてんのう)(聖武天皇の娘)が東大寺に行幸しており、銀壺はこの折に献納されたと推定される。なお、正倉院には本品とほぼ同形同大で狩猟文様もよく似た銀壺がもう1口伝わっており、一対で献納されたものとみられる。