Featured Treasures主な出陳宝物
九条刺納樹皮色袈裟(北倉)(くじょうしのうじゅひしょくのけさ) (刺し子縫いの袈裟) 1領
出陳年 | 2023年 |
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倉名・番号 | 北倉1 |
寸法 | 幅253cm 縦147cm |
解説 | 聖武(しょうむ)天皇遺愛(いあい)の品を東大寺大仏に納めた際の目録『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』の筆頭に掲げられた袈裟。その存在は仏教を篤く信奉した聖武天皇を象徴しており、まさに天平期における国家最高の宝物と言える。「刺納」とは刺し子縫いのことで、黄や緑、縹(はなだ)や赤紫に染められた絹の断片が細かに縫われている。これはぼろ裂を集めて袈裟にする「糞掃衣(ふんぞうえ)」の伝統に則ったもので、あたかも樹木の皮のような風合いを見せるため、特に「樹皮色」と称された。 |