Featured Treasures主な出陳宝物
斑犀把漆鞘黄金葛形珠玉荘刀子(中倉)(はんさいのつかうるしのさやおうごんかずらがたしゅぎょくかざりのとうす) (腰帯から下げた小刀) 1口
出陳年 | 2023年 |
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倉名・番号 | 中倉131 |
寸法 | 全長38.5cm 把長15.9cm 鞘長27.2cm 身長15.8cm 茎長5.1cm |
解説 | 刀子は、紙を切ったり、木簡(もっかん)に書かれた文字を削り取ったりする小刀であるが、腰帯(こしおび)から下げて身を飾る佩飾品(はいしょくひん)でもあった。正倉院には聖武(しょうむ)天皇のご遺愛品をはじめ、貴人が東大寺に献納(けんのう)したとみられる刀子が数多く伝わっている。本品はその中でも大型に属する品で、把(つか)には犀角(さいかく)を用い、鞘(さや)は木製で漆塗(うるしぬり)を施し、把や鞘は金製の金具で飾られる。把は屈曲せず、刀身は基部が広がる形状を呈するなど、奈良時代の一般的な刀子とは異なる特色をもつ。 |