Featured Treasures主な出陳宝物

花鳥背円鏡 附 帯、紙箋(北倉)(かちょうはいのえんきょう つけたり おび、しせん) (花鳥文様の鏡)1面

出陳年 2024年
倉名・番号 北倉42
寸法 径31.7cm 縁厚0.8cm 重4061g
解説

(はくどう)(錫を多く含む青銅)鋳造の大型の円形鏡。『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』(聖武天皇(しょうむてんのう)の四十九日に光明皇后(こうみょうこうごう)が大仏に献納した品々の目録)に記載された聖武天皇ゆかりの鏡20面のうちのひとつ。鏡背には唐花(からはな)瑞雲(ずいうん)飛鳥(ひちょう)といった文様(もんよう)が浮き彫り風に鋳出されており、その繊細な表現は、当時一級の品としての格調の高さを示している。成分分析によって、中国・唐(とう)代の銅鏡と金属の組成が近いことがわかり、唐からの舶載品(はくさいひん)とみられている。