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続修正倉院古文書 第三十四巻〔造仏所作物帳〕(中倉)(ぞくしゅうしょうそういんこもんじょ〔ぞうぶつしょさくもつちょう〕) (興福寺西金堂の造営に関する文書)1巻

出陳年 2024年
倉名・番号 中倉16
解説

興福寺西金堂(こうふくじさいこんどう)は、光明皇后(こうみょうこうごう)が母の県犬養橘三千代(あがたのいぬかいのたちばなのみちよ)の冥福を祈って建立した仏堂。本品は、その造営を担当した役所が天平6年(734)5月1日にまとめた、製作物に関する報告書である。著名な阿修羅像(あしゅらぞう)も含まれていたであろう安置仏について記した部分は現存しないが、西金堂を飾る荘厳具(しょうごんぐ)について記す現存部分からは、宝蓋(ほうがい)や幡(ばん)に使用された色とりどりのガラス玉の材料などがわかる。正倉院宝物の製作技法の手がかりにもなる重要史料である。