Featured Treasures主な出陳宝物
紅牙撥鏤尺(中倉)(こうげばちるのしゃく) (染め象牙のものさし)1枚
出陳年 | 2024年 |
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倉名・番号 | 中倉51 |
寸法 | 長30.7cm 幅3.1cm 厚0.9cm |
解説 | 装飾性の高い象牙(ぞうげ)製のものさし。白い象牙の表面をいったん紅色に染めてから彫り、染まっていない白色を見せることによって文様(もんよう)を表している。さらにところどころ緑色を加えて美しく飾る。当時の1尺ほどの長さだが、実用というより宮廷の儀礼のために用意されたものと考えられている。類例は正倉院以外にも数点残るが極めて少ない。本品では、表面と裏面半分に瑞祥(ずいしょう)的意味合いのある架空の動物や鳥と唐花文(からはなもん)、裏面のもう半分には庭園のある堂閣(どうかく)を含む景観が表されている。 |