Featured Treasures主な出陳宝物

碧瑠璃小尺、黄瑠璃小尺(中倉)(へきるりのしょうしゃく、きるりのしょうしゃく) (ガラス製のものさし形飾り)各1枚(組紐結束)

出陳年 2024年
倉名・番号 中倉111、中倉112
寸法 碧瑠璃小尺:長6.4cm 幅1.8cm 厚0.5cm
黄瑠璃小尺:長6.9cm 幅1.9cm 厚0.4cm
解説

組紐で吊り下げられた小さなガラス製のものさし。腰帯に通して用いる飾りであったと考えられている。碧瑠璃小尺は銅の成分を用いて緑に発色させた鉛ガラスで、表裏には金泥(きんでい)で2寸5分の目盛りが付けられている。対する黄瑠璃小尺は鉄と銅の成分によって黄色く発色させた鉛ガラスであり、碧瑠璃小尺よりもやや長く、表裏には銀泥(ぎんでい)で3寸の目盛りが施されている。半透明に輝く鮮やかなガラスのものさしは、まさに奈良時代における宮廷のオシャレを想像させる逸品である。