Featured Treasures主な出陳宝物

沈香木画箱(中倉)(じんこうもくがのはこ) (寄木細工の箱)1合

出陳年 2024年
倉名・番号 中倉142
寸法 縦28.0cm 横44.6cm 高14.6cm
解説

床脚(しょうきゃく)の付いた長方形、逆印籠蓋造(ぎゃくいんろうぶたづくり)の箱。表面には菱形や三角形に切った沈香の薄板を貼って甃文(いしだたみもん)を表し、象牙(ぞうげ)の界線やコクタンの薄板、矢羽根文(やばねもん)の木画などで区画する。床脚の束(つか)は紺色に染めた象牙の表面に草花文を彫り表した撥鏤(ばちる)技法で装飾する。箱内にはビャクダンの薄板を貼り、花文を織り出した錦(にしき)の内張(うちばり)(嚫(うちばり))を入れる。舶来の高級な素材をぜいたくに用い、華麗に装飾した箱であることから、貴重な品物を納めてほとけに捧げられたと考えられる。