Featured Treasures主な出陳宝物

伎楽面 酔胡従(南倉)(ぎがくめん すいこじゅう) (楽舞用の面)1面

出陳年 2024年
倉名・番号 南倉1
寸法 縦30.8cm 横24.3cm 奥行30.2cm
解説

伎楽に用いる仮面。伎楽は飛鳥時代に大陸から伝わった仮面劇で、法会(ほうえ)などに際して盛んに行われた。平安時代以降、次第に衰退したため内容の詳細には不明な点が多いが、仮面は14種で23面を一組としていたようである。8人からなる酔胡従は酔胡王(すいこおう)に従って楽舞の終盤に登場し、泥酔した演技で観衆を楽しませたと推測される。本品はキリの一材製で、表面に彩色を施し、頭髪には馬の鬣(たてがみ)を用いたと推定される。面裏に墨書(ぼくしょ)があり、捨目師(しゃもくし)という人物の作とわかる。