Featured Treasures主な出陳宝物

黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(南倉)(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう) (七宝細工の鏡)1面

出陳年 2024年
倉名・番号 南倉70
寸法 径18.5cm 縁厚1.4cm 重2177g
解説

正倉院に伝来した宝飾鏡のひとつで、背面に十二弁の宝相華文(ほうそうげもん)が表されている。その花弁は銀の薄板に、黄、緑、深緑という3色の七宝釉薬(しっぽうゆうやく)を焼き付けたもので、さらに文様の区画線には鍍金が施されている。花弁の入り隅には霰(あられ)文様を打ち出した三角形の金板が嵌め込まれ、全体として十二稜形をなしている。ガラス質の釉薬が持つしっとりとした艶感。漲(みなぎ)る生命力を感じさせる深い緑と金色の対比が類い希な美しさを生み出している。