Featured Treasures主な出陳宝物

紫檀金銀絵書几(南倉)(したんきんぎんえのしょき) (巻物を広げる台)1基

出陳年 2024年
倉名・番号 南倉174
寸法 総高58.0cm 幅76.0cm
解説

巻物を広げて見るための台。向かって左側にある円形の受け台に巻物を置き、右側へと紙面を開き、巻き取って右側の受け台に置く。貴重な木材のシタン製で、表面には金銀泥(きんぎんでい)で草花や飛鳥を繊細に描く。球形の柱座(ちゅうざ)を伴う方形の台に柱を立て、受け台を作り出した腕木(うでぎ)を柱頭から左右に渡す。受け台の根元から細木(ほそぎ)を立て、巻物を支える金銅(こんどう)製の輪を取り付ける。経巻(きょうかん)を広げる台であったとの説があり、何らかの仏教儀礼に用いられた可能性が考えられる。