Featured Treasures主な出陳宝物

紫檀塔残欠(南倉)(したんのとうざんけつ) (小塔の部材)一括

出陳年 2024年
倉名・番号 南倉174
寸法 軒丸瓦の部材 長19.7cmほか
解説

小建築の部材(ぶざい)が伝わったもの。宝庫に伝わる総数582片のうち、部位を特定できるものは、組物(くみもの)、軒廻(のきまわ)り、高欄(こうらん)など495片を数える。同じ部材でも寸法の異なるものが混在し、階ごとに規格を違えた多層建築であったとも考えられている。当初の形を復元するには至っていないが、一部に截金(きりかね)や飾金具の痕跡もあり、きらびやかな姿が偲ばれる。最近の研究で、芯材の表面にシタンの薄板を貼り、あるいはシタンの小材を複数寄せて形成した部材が含まれるなど、貴重なシタンを節約した工夫の痕が確認された。