Featured Treasures主な出陳宝物

木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく) (北倉)1基(寄木細工の双六盤)

前回出陳年 2012年
倉名・番号 北倉37
寸法 幅54.3cm 横31.0cm 高16.7cm
解説

『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』に記載された聖武天皇(しょうむてんのう)ご愛用の双六盤。四周に立ち上がりをつけた盤面に床脚(しょうきゃく)が付く姿である。木胎の上から外来のシタンの薄板を貼って作られており、表面には木画(もくが)という寄木細工の技法で鳥や唐草の装飾文様が凝らされる。木画はツゲ、シタン、コクタン、象牙、鹿角、竹といった多彩な素材を用い、個々のモティーフを彩りゆたかに、かつ生き生きと表現している。高貴な素材と高度な技術が結実した、天皇ゆかりにふさわしい品格を誇る宝物である。